自社における環境負荷低減の取り組み
NTTアーバンソリューションズグループは、カーボンニュートラルな社会の実現に向け環境目標を設定し、街づくり事業におけるさらなる省エネルギー化・再生可能エネルギーの導入などの取り組みを進めています。
ZEB・ZEH水準の環境性能を備えたビル等の開発
自社における環境負荷低減の取り組み①
NTT都市開発は、開発するオフィスビルについてZEB Ready※1水準、マンションについてZEH-M Oriented※2水準の環境性能を確保し、また、その他の建物についても積極的にZEB等の環境認証を取得し、建設会社様等の皆さまとともに環境に優しい不動産開発に取り組んでいます。
- ZEB Ready:国が定めた基準となるエネルギー消費量から50%以上のエネルギー消費量削減に適合した建築物
- ZEH-M Oriented:国が定めた基準となるエネルギー消費量から20%以上のエネルギー消費量削減に適合したマンション
オフィスビルにおけるZEB Ready水準の環境性能実現
- オフィスビル「品川シーズンテラス」、「アーバンネット御堂筋ビル」および「アーバンネット仙台中央ビル」のオフィス部分においてZEB Readyを取得しました。
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オフィス事業の新ブランド「owns(オウンズ)」シリーズ全物件でZEB Readyを取得する予定です。ハイブリットな働き方が一般化する中、「owns」は「集まることの価値」に着目し、オフィス内における一人ひとりの価値観やシチュエーションに応じた柔軟な働き方を尊重しつつ、熱量をもって混ざり合うことで社員間でのより深い交流が促進されるオフィス空間や飲食スペース等の共用空間を提供します。
現在、都内の平河町、日本橋、新橋、八丁堀の4物件を予定しており、2024年10月から順次オープンしていきます。
■ブランド名、ロゴ
- 今後の開発では、原則ZEB Ready水準をめざし、積極的にZEB等の環境認証を取得します。
新築マンションにおけるZEH-M Oriented水準の環境性能実現
- 新築分譲マンション「ウエリス湘南台」および「ウエリス香里園」等においてZEH-M Orientedを取得しました。
- 今後の開発では、原則ZEH-M Oriented以上の水準をめざし、積極的にZEH等の環境認証を取得します。
その他の開発における取り組み
- 神戸アリーナプロジェクト(2025年4月開業予定)において、大規模アリーナ施設(収容人数10,000人規模)では国内初※1となるZEB Readyを取得しました。
- また、大阪・法円坂ホテル計画(ホテル名:パティーナ大阪)(2025年春開業予定)において当社のホテル開発物件では初となるZEB Oriented※2を取得しました。
- 「BELS 評価書交付物件事例データ一覧」(一般社団法人住宅性能評価・表示協会、2023年 11月 20日現在)に基づく、収容人数10,000人以上のアリーナ施設のなかで国内初
- ZEB Oriented:延床面積10,000㎡以上の建築物のうち、外皮の高性能化及び高効率な省エネルギー設備に加え、更なる省エネルギーの実現に向けた措置を講じた建築物を対象とした認証制度。ホテル等においては再生可能エネルギーを除き30%以上の一次エネルギー消費量を削減すること、「更なる省エネルギーの実現に向けた措置」として、未評価技術を導入することが求められる
不動産開発からお客様のご利用まで含めた脱炭素化の推進
- NTTアーバンソリューションズグループは、「ZEB等の環境性能に優れた建物の開発に向けた設計ガイドライン」および「建設時のCO₂排出量削減に向けた発注ガイドライン」を社内基準として定め、建設の際の設計仕様等を明確にしながら設計会社様、建設会社様等の皆さまとともに環境に優しい開発に取り組んでいます。
- また、設計会社様、建設会社様等との脱炭素に向けた勉強会を開催し、先進技術の導入を図っています。
再生可能エネルギー導入の推進
自社における環境負荷低減の取り組み②
NTT都市開発は、現在使用している電力を再生可能エネルギー由来のものに切り替え(非化石証書等も活用)、「全ビルの再エネ化」を実現します。また、追加性※のある再生可能エネルギーの導入を進めることとし、将来的には電力購入契約によるオフサイト・オンサイト太陽光発電および大容量蓄電池等の活用を関係者の皆さまとともに検討しています。
- 新たな再生可能エネルギー設備の増加を促す効果があり、社会の再生可能エネルギー普及に寄与する再生可能エネルギーの導入方法
2025年度 全ビル再生可能エネルギー100%
- 2022年1月竣工の「アーバンネット名古屋ネクスタビル」等の以下の大型ビルにおいて、すでに全館の使用電力を再生可能エネルギー由来とするとともに、各ビルでも切り替えを進め、2024年3月末時点において全体で電力量の約7割に実質再生可能エネルギーを導入しました。
- 今後、新築のビルでは開業時から再エネ電力を導入するとともに、既存のビルについてもテナント利用分を含む再エネ化を進め、2025年度全ビル再生可能エネルギー100%を目標に取り組みます。
NTTグループ通信ビル・データセンターにおける電力量・CO₂排出量の削減
自社における環境負荷低減の取り組み③
NTTグループは、「2040年スコープ1,2カーボンニュートラル」をめざし、温室効果ガス削減に取り組んでいます。その中でサーバー、ルーター等の通信設備を収容する通信ビル・データセンターの空調で消費する電力量、CO₂排出量の抑制は大きな課題です。
NTTファシリティーズは、これまで継続的に空調システムの改良を行い、NTTグループの通信ビル・データセンターへ高水準の省エネ性能をもつ空調機「FMACSⓇシリーズ」を導入してきました。AIによる学習機能を用いた自動制御システム「SmartDASHⓇ」も併用することで、電力量、CO₂排出量の削減を実現しています。インターネット、データセンター需要が伸びる中、引き続き安定した情報通信サービスの提供と脱炭素化に貢献していきます。
NTTファシリティーズ デジタルインフラのカーボンニュートラルに貢献するICT装置用空調機「FMACS-Ⅵ(M)」 の提供開始