新しい働き方・職場づくり
健康経営
社員の健康保持・増進
NTTアーバンソリューションズグループでは、社員の健康の保持・増進に向けて、定期健康診断の充実と診断結果を踏まえた健康指導を実施するとともに、生活習慣病対策として、特定健康診査・特定保健指導を実施しています。特定保健指導の実施率向上のために、社内で保健師による指導を受けられる仕組みを整えています。
また、30歳から5歳ごとの節目を捉え人間ドックを必須とし、対象外の年齢時にも社員の希望により人間ドックを受検できる仕組みを整備しています。
さらにウェアラブル端末の活用により、日々の歩数や睡眠時間など、バイタルデータを記録・確認できるポータルサイトの提供を通じて、健康保持・増進のサポートを行っています。加えて、スポーツジムなどの利用支援も実施しています。
ワークインライフの推進
リモートワールドに対応しながら、NTTアーバンソリューションズグループが新たな価値を創造していくためには、 社員一人ひとりが、従来型の働き方から脱却し、時間や場所にとらわれない、より効率的な働き方へとシフトすることで、これまで以上に主体性や創造性を発揮していくことが強く求められます。また、これを支える土台として、職場全体でワークインライフに対する理解を深めるとともに、一人ひとりの多様な働き方を受容する風土をつくっていくことが極めて重要と認識しています。
NTTアーバンバリューサポートでは、一般企業を対象にした「自分達らしいワークプレイスのつくり方」セミナーを開催し、ワークインライフが社会へ広がるよう努めています。
なお、NTTファシリティーズは、スポーツを通じて社員の健康維持・増進を推進する考えのもと、2022年11月17日にスポーツ庁が主催する『 Sport in Life コンソーシアム』※に加盟しました。
- SportinLife:スポーツ庁による一人でも多くの方がスポーツを楽しみ、スポーツを行うことが生活習慣の一部となる社会の実現をめざした取り組み
柔軟な働き方の推進
NTTアーバンソリューションズグループでは、雇用形態や日数の制限を撤廃したリモートワーク制度、在宅勤務時の光熱費などの負担を補助するリモートワーク手当、コアタイムを設けないスーパーフレックスタイム制を導入し、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を推進しています。2022年7月からは、勤務場所を「社員の自宅」とする「リモートスタンダード」制度を導入し、在宅勤務と出社による、ハイブリッドワークの体制を整備しました。
NTTアーバンソリューションズおよびNTT都市開発では、2022年10月19日から10月21日の期間、「アーバンネット札幌ビル」(北海道札幌市)1階屋外スペースで「おそとワーク~道庁南で見つける新しい働き方~」をテーマにした社会実験を行いました。今後もさまざまな取り組みを通じ、柔軟な働き方を模索しています。
サテライトオフィスの導入
NTTアーバンソリューションズグループでは、リモート型の働き方(場所にとらわれない柔軟な働き方)の実現に向け、制度の充実のみならず、NTTグループの通信局舎などを利用したサテライトオフィスの構築・運営・管理も進めています。NTTグループ社員がそのライフスタイル/ワークスタイルに合った効率的な仕事の仕方を選択できることをめざし、利便性の向上に努めます。
NTT都市開発が運営するシェアスペースブランド「LIFORK」では、街の歴史や生活する人々に合わせ、シェアオフィス、コワーキングスペース、レンタルスペースなどをオーダーメイドにつくり、「Work for a better life」をコンセプトに多様なワークスタイルおよびライフスタイルを提供しています。
例えば2020年7月に開業した「LIFORK原宿」(東京都渋谷区)は、JR原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」(東京都渋谷区)の3階に位置し、会員制コワーキングスペースに加え30分単位で利用可能な約240㎡のレンタルスペースを備えることで人々の多様なスタイルに合わせたフレキシブルな利用を可能にしています。
2018年の運営開始以来、現在首都圏に5拠点を展開していますが、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響などにより、日本各地で急速にリモートワーク需要が広がっていることを受け、2022年には名古屋にも展開しました。今後も地域社会のニューノーマル(新常態)への対応を支援していきます。

LIFORK原宿コワーキングスペース利用イメージ
労働安全衛生
各種休暇の取得推進
NTTアーバンソリューションズグループでは、社員一人ひとりのさらなるワークインライフを推進するため、柔軟な働き方に加え、各種休暇の取得推進にも積極的に取り組んでいます。
半日・時間単位も含む年次有給休暇制度の導入や年次有給休暇の完全取得に加え、ゴールデンウィーク、シルバーウィーク、年末年始や夏季休暇に合わせて休暇の取得を奨励するなど、各種休暇を取得しやすい環境整備に努めています。
過重労働の防止
NTTアーバンソリューションズグループでは、社員の過重労働防止と健康管理の観点から、社員一人ひとりの時間外労働の実績を把握し、法令に定められた面談のほか、長時間労働者との面談も実施するなど、長時間労働の抑制に努めています。また、経営幹部に対して、産業医から、過重労働の実態、過重労働が及ぼす社員への影響などについて、専門的な見地から講演を行い、多様な人材が心身に過度の負荷を感じることなく、活き活きと働ける職場環境の整備を進めています。
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月間平均時間外労働(社員一人当たり)(2022年度)
NTT都市開発:28.5時間
NTTファシリティーズ:29.1時間
メンタルヘルスケアの向上
NTTアーバンソリューションズグループでは、メンタルヘルスに関して社内外に相談窓口を設けているほか、会社に直結しない独立した24時間365日対応可能なカウンセリングセンタを開設しています。
相談機能としては、電話やメールなどによる対応はもちろんのこと、専門カウンセラーによる面談を中心とした質の高いサービスを提供しています。
また、メンタルヘルス問診、過重労働面談なども実施しています。「ストレスチェック」については、2015年の法制化以前からNTTグループ独自の「メンタルヘルス問診」として実施しており、その結果を各部署と社員にフィードバックし、部署ごとのストレス蓄積状況の分析や蓄積状況を自身が把握することで、メンタルヘルスの向上に役立てています。

社員に配布されている相談窓口の案内
社員満足度
人材マネジメント・人材育成
NTTアーバンソリューションズグループでは、地域社会の経済発展と社会的課題の解決に対し、街づくりを通じて貢献するというビジョンのもと、専門性の高い人材育成をめざしています。評価においては、成果の創出やサービス品質の向上を重視するとともに、社員の成長や人材育成にも資するよう、目標設定から実行、振り返り、改善という一連のサイクルを通じたコミュニケーションによる評価マネジメントを実践しています。
NTTアーバンソリューションズグループ人材育成体系

社員に配布されている相談窓口の案内
また、個社毎に、対象年次、役職などに応じた階層別研修を実施しているほか、若手・中堅社員を対象として、キャリアビジョンに関する面談などの仕組みも整備しています。さらにスキルアップをめざす社員を支援するため「自己啓発支援制度」を設け、約1,600メニュー(2023年度NTT都市開発実績)にわたる幅広い通信教育講座やWeb講座を提供しています。「資格取得奨励制度」においては、事業に関連する約248資格(2023年度NTTアーバンソリューションズ実績)を対象に、取得・更新にかかる費用や、資格取得した際の奨励金を支給しています。
2022年度における社員一人当たりの研修時間は約45.9時間、研修費用は約10.2万円です。(当社グループ実績)
NTTグループ全体の施策としては、2022年度よりNTTグループの幹部候補育成を目的としたNTT Universityを創設し、育成機会の拡大を図っています。
このほか、NTT都市開発では、入社後にOJTを通じて、不動産分野における専門性を向上させるとともに、ジョブローテーションによって幅広い業務経験を通じた成長を図ります。また、有志による不動産実務に関するナレッジシェア・学び合いの活動などを、積極的にサポートしています。
社員エンゲージメント調査
NTTアーバンソリューションズグループでは、毎年「社員エンゲージメント調査」を実施しています。当社グループの社員を対象として、エンゲージメント(働きがい、事業成長への参画意識など)、コミュニケーション、評価、制度、組織などに関する幅広い社員の声を収集(数値化)・分析し、抽出された課題について、今後の取り組み検討に活用することで、働きがいのある職場づくり、働きやすい組織風土の醸成に取り組んでいます。
シンボルスポーツ社員
パラバドミントン選手の支援
NTT都市開発では、社内の一体感醸成および社員の士気高揚を図ることを目的に、2017年より「シンボルスポーツ社員」としてスポーツ選手の支援を行っています。夢に向かって一生懸命に努力している選手を身近に感じ、応援することで日常の業務とは一味違った一体感が醸成されています。同社のシンボルスポーツ社員は現在、パラバドミントン選手2名であり、競技面での輝かしい活躍はもちろんのこと、選手たち自らが社員と触れ合うさまざまな施策を企画し参加することで、NTTアーバンソリューションズグループのシンボルとして各所で活躍しています。
また、教育機関や自治体などでの講演会のほか、パラバドミントンの実演会を行い、障がい者スポーツの普及にも努めています。
当社グループは、これからもシンボルスポーツ社員の支援を通じて障がい者スポーツの発展に貢献していきます。
女子ラグビー選手の支援
NTTファシリティーズでは、ダイバーシティ施策の推進やスポーツ振興を通じた社会貢献、社員の士気高揚を目的に、将来有望なスポーツ選手を採用する「シンボル社員」規程を制定しています。現在、女子ラグビーの選手4名をシンボル社員として採用しています。
女子ラグビーは、15人制、7人制ともに、ワールドカップが4年に一度開催されています。そのうち7人制ラグビーはリオデジャネイロ2016大会からオリンピック競技となっており、日本代表チームは「サクラセブンズ」の愛称で親しまれ、活躍が期待されています。
また15人制ラグビーは、2022年10月に開催されたラグビーワールドカップに同社シンボル社員3名が日本代表に選出され、活躍しました。
同社は、さらなるダイバーシティ推進やスポーツ振興を目的に、世界の舞台で活躍するラグビー女子日本代表(サクラフィフティーン、サクラセブンズ)を全社一丸となって応援、サポートしていきます。
紙削減
ペーパーレス化の取り組み
NTTアーバンソリューションズグループでは、従来の目標である森林資源の保全に加え、オフィス業務におけるペーパーレス化も推進しています。
具体的には、2022年度は印刷枚数の2020年度比25%削減を目標に掲げ、印刷実績を各組織へ共有し不必要な印刷の抑制に取り組むほか、電子文書閲覧や電子契約書の推進、モニターの配備やタブレット端末・スマートフォンの配布など印刷を抑制するためのICT機器環境の整備に努めました。
今後も、不必要な紙の抑制、電子文書やICT機器の活用などにより、ペーパーレス化を推進していきます。