ニュースリリース
2021年4月 5日
次世代型先進オフィス「アーバンネット名古屋ネクスタビル」における 新たな働き方を支える最先端ICT のご紹介
NTTアーバンソリューションズ株式会社
NTT都市開発株式会社
NTTアーバンソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 中川 裕)、NTT都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 辻上 広志)は、名古屋市東区東桜一丁目において開発を進めている次世代型先進オフィスビル「アーバンネット名古屋ネクスタビル」(以下、本物件)における新たな働き方を支えるICTについてお知らせいたします。
本取組については、NTTグループ(西日本電信電話株式会社、NTTデータカスタマサービス株式会社、株式会社NTTドコモ、エヌ・ティ・ティコムウェア株式会社等)と密接に連携し、未来の街づくりにチャレンジする第一歩と位置付けて取組んでまいります。
開発コンセプトおよびICT導入の背景
本物件は、『タスクやコミュニケーションを時間と空間の制約から解放し、新たな発見と創造を生み出す場』をコンセプトに掲げて開発を進めております。
昨今のコロナ禍により、「働く場」は従来のオフィスにとどまらず自宅やサテライトオフィスへと広がり、「働き方」はWEB会議が普及、通勤や移動時間は減少し、三密回避や非接触が日常化するなど、これまでにない大きな変化がおきており、それにともないオフィスのあり方や、オフィスに求められる役割が変わり始めています。
我々はこのような環境変化にいち早く対応するため、本物件で、①時間と空間の制約からの解放と、②新たな発見と創造に向けた新しいコミュニケーションの形を、最先端ICTの活用により実現します。
また、三密回避・非接触化などによるポストコロナ対応や、エネルギーの最適制御も視野に入れて、③安心安全の実現、④環境負荷を低減する取り組みも行います。これらにより、個人のパフォーマンスの最大化だけでなく、社会課題の解決やSDGsにも貢献するビルをめざします。
N物件は、2021年2月2日に報道発表した「街づくりDTC™」の実証実験※1の新規物件第一号であり、商業施設「ウィズ原宿」(東京都渋谷区)※2やその他施設における実証実験の成果を、NTT研究所、NTTグループ各社と連携してこのビルに集約することで、周辺街区の皆様とも連携し、街区さらには名古屋市全体の活性化にも寄与してまいります。
本物件で実現可能な様々なシーンと、それを支える最先端ICT※3
①時間と空間の制約からの解放
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目的や気分に応じて働き方や場所を自由に選択、パフォーマンスを最大化~
- ・仕事内容や気分に応じて、オフィスでも屋外でもラウンジでも働く場所を自由に選ぶことにより、一人ひとりの快適さとパフォーマンスを最大化します。
- ・「5G」「高機能カメラ」「IoTセンサー」「情報基盤」などにより、混雑状況や天候情報を「街区専用アプリ」「デジタルサイネージ」でリアルタイムに提供します。
- ・将来的には、街づくりDTCが一人ひとりのバイタル・仕事状況に応じて、最適な場所、最適な照明・空調・BGMなどをビルが自動アレンジしたり、「AI秘書」「AIコンシェルジュ」が仕事もプライベートもその時に応じた「おもてなし」をするといった価値提供をめざします。
②新たな発見と創造
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自分の人脈や、想像を超えた人とのコラボレーションや、リモートでもまるで対面しているかのような臨場感を実現~
・当社単独物件では初となるオフィス入居者専用ラウンジで、今まで出会うことのなかった人と出会うきっかけ、安心して交流できる空間、仕掛けを提供します。
・「デジタルコミュニティマネージャー」が働く人のプロフィール/在・不在情報/人とのつながり情報などを可視化、チャットで気軽にコンタクトできるようにします。
・また、「5G」環境を活かした「アバターロボット」や「MRデバイス(Mixed Reality:複合現実を実現するデバイス、ゴーグルなど)」がリモートでもまるで対面しているかのような臨場感を演出し、新たな発見と創造を後押しします。
③安心安全に関する取り組み
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顔認証による非接触入退館、ロボット・AI活用によるビル警備等の高度化~
・本物件では、NISTの性能評価で1位を獲得するなどの実績を有するNECの「顔認証技術」※4を活用して、入退館からエレベーター、オフィスフロアまでワーカーが「非接触」でたどり着ける安心感を提供します。
・平時は「警備ロボット」や「AI防犯カメラ」がリアルタイムに異常を検知、地震発生直後は「揺れモニ」がビルの被災箇所データ収集、安全度評価しワーカーや来訪者の安心安全確保に取り組みます。
④環境負荷を低減する取り組み
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カーボンニュートラルやフードロス削減~
・エネルギー使用状況の可視化による省エネ意識醸成はもちろん、将来的には換気、給水・給湯、エレベーターなどの最適制御と人流予測や個人の行動履歴などから、「カーボンニュートラル」と、「一人ひとりにとって快適な環境」の両立をめざして実証実験を実施します。
・フードロス削減の取り組みでは、ウィズ原宿での実証実験の成果を活かし、NTTの研究所等による精緻な需要予測、ダイナミックプライシング、余剰食材のシェアリング等で、飲食店のオペレーション最適化とフードロス削減に貢献します。
プライバシー保護とセキュリティ
本物件においては、これまでのNTTグループにおける取り組み同様、プライバシー保護および情報セキュリティに最大限の配慮、対処をしてまいります。PCやシステムのみならず、各種センサーやカメラ、さらにはエレベーター等のビル制御システムが連携する環境下において、日々巧妙化するサイバー攻撃の影響はサイバー空間にとどまらず、個人にもリアル社会にも大きな影響を与えるリスクがあります。この課題を解決するために、NTT研究所技術とTanium社との戦略的提携による最先端の仕組みにより、サイバー攻撃の早期検知、迅速対応を実現します。※5
参考文献等
※1ニュースリリース:「未来の街づくり」を実現するNTTグループのデジタル基盤「街づくりDTC™」の技術開発、実証実験の開始について
https://www.ntt-us.com/news/2021/02/news-210202-01.html
※2ニュースリリース:WITH HARAJUKUにおける「街づくりDTC™」実証実験の開始について
https://www.ntt-us.com/news/2021/03/news-210330-01.html
※3記載のICTサービスについては、ビル利用者であれば使用可能な標準サービスと、別途ビルご入居企業様による申し込みが必要なオプションサービスがございます。
※4NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で5回目の第1位を獲得
https://jpn.nec.com/press/201910/20191003_01.html
※5ニュースリリース:「NTTとTanium スマートワールドを安心安全に支えるセキュリティソリューション展開に関する戦略的提携に向け合意」(2020 年4 月27 日)
https://www.ntt.co.jp/news2020/2004/200427a.html
事業概要(計画建物)
所在地 | 愛知県名古屋市東区東桜一丁目1番 |
敷地面積 | 約1,934㎡(新築部分) |
延床面積 | 約30,300㎡ |
建物高さ | 約90m |
構造 | 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造(制振構造) |
規模 | 地上20階、地下1階、塔屋1階 |
用途 | オフィス、店舗、カンファレンス |
事業主 | NTT都市開発株式会社 |
基本設計・実施設計監修 | 株式会社日建設計 |
実施設計・施工 | 清水建設株式会社 |
着工 | 2020年1月 |
竣工 | 2022年1月(予定) |
アクセス・所在地
お問い合わせ先 NTTアーバンソリューションズ株式会社(NTT都市開発株式会社)広報室 鈴島・小張 Tel 03-6381-1150