地域の賑わいを支える街づくりー心地よい空間
- 地域社会に溶け込むために ページ内の当該箇所へ遷移します
- 東桜街区」における「ISO37106」認証の取得 ページ内の当該箇所へ遷移します
- 街のアクティビティを演出するイベントの開催 ページ内の当該箇所へ遷移します
- これからの街づくりのヒント探るリサーチプロジェクト ページ内の当該箇所へ遷移します
- カミハチキテルの社会実験 ページ内の当該箇所へ遷移します
- 「今」という時と、「未来」という時をウエリスでつなぐ ページ内の当該箇所へ遷移します
- 世代を超えた結びつきを大切にする「つなぐTOWNプロジェクト」 ページ内の当該箇所へ遷移します
- 「SETAGAYAQs-GARDEN」における NTTアーバンソリューションズグループが一体となった街づくり ページ内の当該箇所へ遷移します
- リノベーションによる心地よい空間・街づくり ページ内の当該箇所へ遷移します
- 地域コミュニティの協働にも貢献するキャンパスづくり ページ内の当該箇所へ遷移します
地域社会に溶け込むために
NTTアーバンソリューションズグループでは、オフィスビル、商業施設、ホテル、住宅などの開発はもちろん運営においても、その地域で働く皆さま、住まう皆さまに常に寄り添い、それらのコミュニケーションを通じ、「地域の方々の思い」を大切にした事業を展開しています。
新たな開発にあたっては、その場所の歴史・背景・特徴などを学んだ上で、地域の協議会などへ積極的に参加し、ステークホルダーの皆さまとの真摯なコミュニケーションを通じて、より良い街づくりをめざしています。また、開発する建物については、外観を周囲の景観と調和させるなど、地域・近隣のさまざまなニーズを開発に活かす工夫を常に心がけています。
再開発においては、日頃から地域の皆さまと触れ合いながら、その土地に集積された歴史を見出す一方で、さらに新たな工夫や価値を加えることにより、街の魅力や今後の可能性を広げる取り組みを行っています。
当社グループは引き続き、あらゆる事業において常に地域に寄り添い、さまざまな形で交流を深める取り組みを進めていきます。
東桜街区」における「ISO37106」認証の取得
名古屋市東区東桜一丁目エリアにある「東桜街区※」は、名古屋のシンボルである「中部電力 MIRAI TOWER」の近くに位置し、地域の経済および日常生活を支えています。NTTアーバンソリューションズは、「アーバンネット名古屋ビル」、商業施設「Blossa」に加え、2022年1月に竣工した「アーバンネット名古屋ネクスタビル」などで構成される東桜街区を刷新・スマート化するに際し、「ISO37106」認証を取得しました。
同認証は、スマートシティの戦略策定および管理運用のプロセスを評価する国際規格であり、ひと中心型、オープンで協調的、デジタル活用を重視した都市運営モデルの実現に向け、ガバナンス、プライバシー管理、便益実現フレームワークなどへの対応度合いが評価されます。
東桜街区は2022年2月に日本初となるレベル3認定を、2023年6月には世界2例目となるレベル4認定を取得しました。レベル3認定では上記のプロセスが実施されていること、レベル4認定では、プロセスを実施した上でポジティブな成果が測定されていることが評価され取得に至りました。
当社は、その街ならでは、その街で過ごす人を中心とした街づくりをめざしており、次世代型先進オフィスビルの第一号物件である「アーバンネット名古屋ネクスタビル」のある東桜街区を対象とした同認証の取得申請を、(株)NTTデータ経営研究所のサポートのもとで実施しました。
今後もNTTグループとして、このような取り組みの具体事例を創出し、地域・住民により運営される街づくり、地域・住民の幸せ(Well-being)の最大化を実現すべく、"サステナブル"で"Well-being"な街づくり支援を展開していきます。
- 東桜街区:名古屋市東区東桜一丁目エリアにおいて、「アーバンネット名古屋ネクスタビル」「アーバンネット名古屋ビル」、商業施設「Blossa」が立地するエリアの総称
東桜街区
撮影:フォワードストローク
街のアクティビティを演出するイベントの開催
NTTアーバンソリューションズグループは地域のコミュニティの一員として、自治会や団体の皆さまと連携しながらさまざまなイベントを開催し、地域の皆さまとの交流を図るとともに、街の賑わいを演出する取り組みを行っています。
「ヒロシマ」から平和を発信する重要な日である8月6日を挟む2022年7月26日から8月15日の期間、「パセーラ」(広島県広島市)が立地する広島市中心市街地では、NTT都市開発中国支店など広島市紙屋町・基町エリアの事業者で構成される「紙屋町・基町にぎわいづくり協議会」が『「Peace from紙屋町2022」~平和の一筆とみんなでつくるピースアート~』を開催しました。期間中、地元大学書道学科の皆さまが手掛けた「ピースメッセージ」を「パセーラ」を含む広島市中心市街地の施設に展示し、広島市都心全体のアクティビティ・回遊性向上を図りました。8月6日当日は、広島を訪れた外国人の方を中心に、地元大学書道学科の皆さまの手ほどきにより日本の伝統文化・書道を体験していただき、平和メッセージを揮毫・発信しました。
平和記念公園に近接する同協議会として、このイベントは産学連携、国際交流を図る上でも意義深いと考えており、今後も大切に取り組んでいく方針です。
2022年10月1日から11月5日には「秋葉原UDX」(東京都千代田区)で「MIRAI ACTIONAKIBA 2022」を開催しました。SDGsとSTEAM教育をテーマにしたイベントで、参加する方々とともに、地球や人々の未来を想い、その未来をより良く変えるアクションを加速させていく取り組みです。秋葉原の地域住民の皆さまや団体、企業に加え、SDGsのトップランナーメディアであるFRaU(講談社)、JAXAなどの協力のもと、多種多様なコンテンツを展開し、SDGsの達成に貢献する取り組みを行いました。
「MIRAI ACTION AKIBA 2022」ワークショップの様子
2023年3月17日、18日には「ア・モール(シーバンス)」(東京都港区)で、シーバンス ア・モール テナント会の協力のもと「シーバンス SDGsスプリングフェスタ」を開催しました。ステージでの地元学生による演奏やダンスパフォーマンス、日本ブラインドサッカーR協会によるブラインドサッカーR教室などの開催のほか、アトリウム内ではさまざまなワークショップを開催し、SDGsを体験できるような場を提供しました。
また、「秋葉原UDX」、「グランパーク」(東京都港区)、「博多イーストテラス」(福岡県福岡市)や「レソラ天神(アーバンネット天神ビル)」「NTT-KFビル」などが立地する福岡県福岡市のマロニエ通りなどでは街の賑わいを演出するイルミネーションも開催しています。
例えば「秋葉原UDX」では2022年11月5日から12月25日の期間「UDX Illumination2022」を開催し、幻想的な光の演出で秋葉原の街を彩りました。
なおイルミネーションには、太陽光や風力などの自然エネルギーで発電されたグリーン電力を使用しています。
「UDX Illumination 2022」
これからの街づくりのヒント探るリサーチプロジェクト
NTT都市開発では、地域社会の課題解決と発展に貢献し、NTTアーバンソリューションズグループで取り組む街づくりの魅力を高めるために、社会の変化とこれからの街づくりの在り方を多面的に調査・考察しています。
2022年度は、さまざまな人々の街の見方や捉え方(=読み方)を観察することで、"その街ならではの街づくり"へのヒントを得られるのではないかと考え、「街の読み方」をテーマに、ろう者の方々やフードエッセイスト平野紗季子氏との街歩き、芥川賞作家朝吹真理子氏によるエッセイ、有識者によるブックセレクトなど、多角的なアプローチでテーマの深掘りを行うリサーチを実施しました。調査の内容は、デジタルZINE「まちのテクスチャー」としてWebサイトでも公開しています。
「まちのテクスチャー」 2023 ZINE
https://note.com/uddesign
当該ページを別ウィンドウで開きます
街歩きの様子
カミハチキテルの社会実験
NTT都市開発中国支店などが中心的な役割を果たすエリアマネジメント団体「カミハチキテル」では、広島市都心の将来ビジョン策定を進めており、社会実験や調査研究など各種アクションプログラムを実施しています。
2021年度は、「ひとが居心地よく歩きやすいストリート空間(ウォーカブルな空間)」をテーマの一つに掲げ、「基町クレド」ふれあい広場(広島県広島市)(有効空地)において社会実験を行い、With/Afterコロナでの普段使いの憩いの空間づくりを検討しました。
2022年度は、テーマを「都市空間での時間の過ごし方」とし、公地(道路)と民間敷地(有効空地)の双方で社会実験を行いました。
具体的には、バス停(バスベイ)にウッドデッキを設置し、ストレート化することによる1車線規制の交通量の検証や、歩行者・自転車・バス待ち人が混在する歩道空間の再配分につながるデザインの検証を行いました。また、回遊の拠点となる、人のための滞留拠点の創出を実証するために、暫定活用できる民間敷地空間を「ツカノマテラス」と名付け、「人が憩える場」としてのプレイスメイキングを展開しました。これらの結果も踏まえ、「カミハチキテル」は広島市都心のエリア最適に向け、都心全体をリノベーションするための方向性の検討・実現化に取り組んでいきます。
「カミハチキテル」による社会実験の様子
「今」という時と、「未来」という時をウエリスでつなぐ
Wellith(ウエリス)の住まい概念図
暮らしを支える住まいブランド「Wellith(ウエリス)」は、分譲住宅やサービス付高齢者向け住宅のほか、新たな生活様式に対応した都市型賃貸レジデンスや、学生レジデンスを展開し、多様な世代の価値観と時代の変化に応じて、その本質を捉え、新たな街や住まいの価値を創造し、お客さまのご期待に応えていきます。
NTTグループが培ってきたICTの知見を活かし、個性あるコミュニティや文化を継承、創造する安心・安全で豊かな価値のある住まいそして街づくりを進めていきます。
世代を超えた結びつきを大切にする「つなぐTOWNプロジェクト」
NTT都市開発は、高齢化社会への対応だけでなく、『多世代の人が安心して暮らせるようなコミュニティ』をめざし、「サービス付き高齢者向け住宅」と「分譲マンション」を一体開発する「つなぐTOWNプロジェクト」を展開しています。
また、地域とのつながりを育むための取り組みとして、分譲マンションの入居者と地域の方との合同のミニコンサートや併設の「つなぐカフェ」での各種催事など、地域交流イベントを折々で開催するなどして世代を超えた結びつきを大切にする街づくりに取り組んでいます。
ウエリスオリーブ吹田千里丘
「SETAGAYAQs-GARDEN」における
NTTアーバンソリューションズグループが一体となった街づくり
NTT都市開発、第一生命保険(株)、丸紅都市開発(株)、相互住宅(株)、野村不動産(株)の5社が進めてきた第一生命グラウンドを活用した街づくりプロジェクトが竣工し、2023年3月に「SETAGAYA Qs-GARDEN(世田谷キューズガーデン)」としてまちびらきを迎えました。
「SETAGAYA Qs-GARDEN」は、「多世代の住民が安心して豊かに交流しながら、健康的に暮らし続けられるまち」をコンセプトに掲げた、多世代集合住宅(ファミリー向け分譲マンション、学生向けレジデンス、健康増進型・ 賃貸シニアレジデンス)、地域スポーツ施設、地域コミュニティ施設などからなる街区です。
当街区においてNTTアーバンソリューションズグループはグループ一体となった取り組みを進めています。NTTアーバンソリューションズ総合研究所は、第一生命保険(株)が掲げる街づくりのコンセプトに呼応するスマートタウンの実現に向け、エリアマネジメントへの貢献を中心としたNTTグループならではのコンテンツ提案を開発初期段階から実施してきました。また、NTTグループの代表窓口として、「ウエリスアイビー世田谷仙川」(東京都世田谷区)を手掛けるNTT都市開発、スマートストア等のコンテンツの実装・運用を担うNTTアーバンバリューサポート、街区全域のデジタルインフラを構築するNTT東日本と、第一生命保険(株)をはじめとする関係各社との連携を円滑に運ぶ役割を担ってきました。NTT都市開発は、当街区の豊かな自然を最大限に活かし、既存の緑に囲まれながら目の前に広がる芝生広場や広々としたデッキテラス、開放的なカフェラウンジをシームレスにつなげることで自然と街と学生をつなぎ、多世代と健やかな未来へつながる住まいである「ウエリスアイビー世田谷仙川」を竣工しました。また、エリアマネジメントへの学生の協力を促すため運営会社と調整し、街へ活力と新しいコミュニティを創出する住環境を提供しました。
NTTアーバンバリューサポートは、当街区における購買データの分析やNTTグループのICTを活用したマーケティング分析などから住民の健康に寄与するスマートストアの運営や適正な仕入れ管理の実施に向けた体制を構築しました。
このように多世代の住民が、安心して豊かに交流しながら健康的に暮らし続けられるWell-beingな街づくりに貢献しています。
リノベーションによる心地よい空間・街づくり
リノベーションは、既に形成されている街並みに与える工事によるストレスを最小限とし、スクラップ&ビルドによるCO2の排出を抑制することができます。
加えてNTT都市開発ではリノベーション事業を展開する際、各物件の特徴に合わせたデザイン性向上と現在の価値に即した機能性の向上をめざしたリノベーションを行っています。
例えば2022年2月に入居を開始した「ウエリスアーバン品川タワー」(東京都港区)は、2003年竣工物件のリノベーションです。新築・一棟リノベーション分譲住宅のノウハウを活かしながら、共用部・専有部空間の大規模リニューアルを実施した同物件には、快適で安全、省エネルギー性に優れた先進的な設備の導入はもちろん、建材などの資源再利用の工夫も随所に施され、NTT都市開発の提供する住居としてサステナブルな価値観を示しています。
具体的には、内装・設備面では、既存照明設備や家具、アートなどを有効に活用しています。特に施設の顔ともいえる1階ロビーでは、既存の照明器具アクリルをドーム型天井のパーツとして再利用することで開放感のある空間を実現し、築古物件の単なるリニューアルではなく、竣工当時のデザイン計画を継承しつつ時代に即した新たな価値を創出しています。
これからもリノベーション事業の推進を通じて、既存住宅ストックの利用、CO2排出量削減および廃棄物削減という社会的要求に応えていきます。
「ウエリスアーバン品川タワー」ワークラウンジ
「ウエリスアーバン品川タワー」既存設備を活かし、
付加価値を加えた1Fロビー
地域コミュニティの協働にも貢献するキャンパスづくり
NTTファシリティーズが設計を担当した「近畿大学6・7・18号館(南棟)」は、同大学東大阪キャンパス整備の一環で建て替え整備されました。これら3棟は「知の実験劇場」をめざすACADEMIC THEATER(1~5号館、2017年完成)の外周に配置され、建築と建築の「間」に豊かな外部空間が生まれるように工夫されています。各棟が雁行や離散配置されることで建物間に心地よく個性豊かな自然環境を与えられています。また、大学への来訪者や地域コミュニティのステークホルダーとの交流・共創の場としても活用されています。
なお、これら各棟で構成される「近畿大学東大阪キャンパス」のデザインは、各所の創意工夫が評価され、2020年度グッドデザイン賞を受賞しています。
駒澤大学が開校130周年記念棟としてキャンパスの中央に開設し、2018年4月から運用を開始している「種月館(3号館)」は、最大400人収容の大教場からゼミやグループワークなどに使用できる小教場までさまざまな規模の教場を整備する一方、産学連携事業のための施設なども備え、将来世代の育成から多組織での連携までを通じ、大学に集うステークホルダーとの共創に貢献する場となっています。
なおこれらの施設は、利用を促進する意匠デザインの仕組みとしてのサインデザイン分野でも高い評価を受けており、2020年、それぞれ日本サインデザイン賞※を受賞しました。
- 日本サインデザイン賞は、優れたサインデザインの普及および啓発を図ることを目的として、公益社団法人日本サインデザイン協会により1966年以来続けられてきた日本で唯一のサインデザインに関する顕彰事業
近畿大学6・7・18号館(南棟)
撮影:津田裕之(エスエス)
駒澤大学開校130周年記念棟[種月館(3号館)]
撮影:(株)プライズ