広島の賑わいを刷新する、街づくり
―HIROSHIMA GATE PARKおよび周辺地域の再開発―
球場から、賑わいの市民公園へ。
広島の文化・人流の中心地が迎えた転機
旧広島市民球場は、広島市民の憩いの場として、長らく地域コミュニティの一翼を担ってきました。同球場跡地を都市公園とし、文化、そして人流の要として整備する「HIROSHIMAGATE PARK」事業は、地元の人々の思いを継ぎ、さらなる賑わいを図る重要なプロジェクトとして、注目を集めてきました。
復興のシンボルから、賑わいの象徴へ
1957年 旧市民球場 広島市公文書館所蔵
2023年 公園として整備・竣工 提供:NEW HIROSHIMA GATEPARK
地域と連携し、広島市初のPark-PFIを展開。竣工を迎える
NTTアーバンソリューションズグループは同公園が、地元の思いを継承しつつ、地域の新たな賑わいを創出する拠点となることを重視し、同プロジェクトを牽引。NTT都市開発が代表法人、NTTアーバンバリューサポートおよびNTTファシリティーズが構成法人となり、地元企業を含むコンソーシアム9社で参画することで、地域の状況や要望をきめ細かく取り入れた、NTTグループならではの先進的な公園整備を展開してきました。
自治体の財政負担を抑え、民間企業が有する経営資源の積極的な活用と長期的な地域参画を促す仕組みであるPark-PFI方式を広島市で初採用したことでも注目を集めた同プロジェクトは、2023年3月、「HIROSHIMA GATE PARK」および公園内商業施設「SHIMINT HIROSHIMA」の開業を迎えました。折しもコロナ禍による経済・行動制限の段階的解除とも相まって、開業以来300万人(2023年9月末時点)の方に足を運んでいただきました。
NTTアーバンソリューションズグループが連携した、
先進的な街区開発
同プロジェクトにおいて、NTTアーバンソリューションズは街づくりにおける全体統括および企画立案、NTT都市開発は開発計画の立案と実行、NTTアーバンバリューサポートは施設の運営管理、そしてNTTファシリティーズは各種設備の導入・運用を担い、NTTアーバンソリューションズグループが考える「地域・社会に寄り添い、賑わいを支える街づくり」を随所に実現しています。公園中心部にはさまざまな規模のイベントが開催できる約6,500㎡の大空間を整備したほか、旧広島市民球場の外形や材料の利活用、平和に関連するモニュメントの設置など、市民や行政の声を聴きながら当時の記憶を継承した計画としたことで、地元の皆さまから高い評価をいただいています。加えてICTを活用した先進設備の導入や日常的な利用を促す施設設計、回遊性を高める商業テナント誘致など、新たな経済・文化の要として長らく機能していくための工夫を施しています。
公園内に整備された、各種設備
被爆敷石が道標となった桜並木
提供:NEW HIROSHIMA GATEPARK
旧市民球場のライトスタンドベンチを利活用した憩いのスペース
提供:NEW HIROSHIMA GATEPARK
周辺地域の各種再開発へと、「つなぐ」
同施設は開業以来、地元の経済団体と連携した地域振興イベントや各種文化・芸術団体との催事などを積極的に開催しています。なお、今後NTTグループ各社も参画し、各種ICT・AIを活用した先進的な設備管理の実証や、デジタルマーケティングの積極活用、地域人流に寄与する次世代モビリティの整備などを計画しており、「NTTグループならではの広島市全体での文化・産業振興」を見据えている点も特徴といえます。現在当社グループは、市内各所で「中央公園広場エリア等整備・管理運営事業」や「広島城三の丸エリア整備等事業」「広島県庁舎敷地有効活用事業」「広島八丁堀3・7地区第一種市街地再開発事業」などを進行しており、各街区・施設とのシナジーを期待できる街の仕組みづくりを進めていきます。
環境性に配慮した施設
提供:NEW HIROSHIMA GATEPARK
市民の憩いを誘うベンチ
提供:NEW HIROSHIMA GATEPARK