コーポレート・ガバナンス体制
NTTアーバンソリューションズは、会社の機関として会社法に定められる株主総会、取締役会、監査役会および会計監査人を設置しています。2023年7月1日現在、取締役会は11名で構成されています。業務執行を適切に監督する機能を強化するため、社外取締役を選任し、客観性を確保し、多面的な意見を通じ取締役会の有効性の強化を図っています。なお迅速な意思決定と業務執行を実現するため、執行役員制度を導入し、取締役会は「財務・非財務両面からの戦略立案とリスク管理、業務執行の監督」に、執行役員は「業務執行」にそれぞれ専念できる環境を整備しています。
監査役会は4名で構成されており、うち2名は社外監査役です。各監査役は、取締役会その他重要な会議への出席、監査部との情報交換などを通じ、業務執行状況を監査しています。このほか、会計監査人とも積極的に連携を図っています。
また、本社内に設置の監査部(2023年5月に社長直結組織へ見直し)は、当社各組織およびグループ会社の内部監査を実施しています。監査結果は事業運営に適切にフィードバックし、当社グループ全体の内部統制機能の強化に活かすとともに、業務運営の有効性・効率性の向上に結びつく改善提言にも取り組んでいます。
当社は、NTTおよび自社グループの理念・経営方針に基づき企業価値創造を牽引するための仕組みとして、持株会社制度によるグループガバナンスを採用しています。当社は、NTTの中間持株会社としてNTTアーバンソリューションズグループを統括するため、グループ各社へのビジョン・戦略浸透および経営執行のサポートを行うと同時に、各社のガバナンス組織による経営統治状況を定期的にモニタリングし、グループ経営の観点から適切に監督しています。
一方、傘下の各会社は、グループ成長戦略のもと自立性を発揮し担当事業の経営計画を策定することで、グループシナジーを伴った企業価値の創造と統制された経営を遂行しています。
リスク管理体制
NTTアーバンソリューションズは、リスクマネジメント担当役員を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、自社および子会社が抱える重要リスクの管理を行うことで、事業の継続と安定的な発展を確保しています。具体的には各組織・子会社において、会社経営に影響を及ぼすと想定されるリスクを洗い出し、その影響評価をもとに、同委員会で重要リスクを特定し、それぞれの管理方針を決定しています。
各組織・子会社は、決定された重要リスクに係る管理方針に則った措置を講じることで、リスクが実際にトラブル等として顕在化することを防止しています。
なお、マネジメントにあたっては、自社に直接影響のあるリスクに加えて、ステークホルダーに影響を及ぼすリスクについても管理の対象に追加し、リスク管理を強化しています。また、NTTグループとして決定した重要リスクにも取り組むこととしています。