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  • 実証実験Vol.01ウエリスアーバン中野坂上

街づくりDTC®では、進行しているさまざまなプロジェクトにおいて、実証実験がはじまっています。今回、ご紹介するのは、スマートホームと呼ばれている次世代の住宅のあり方に関してのプロジェクトです。株式会社NTTドコモ、NTT都市開発株式会社、NTTアーバンソリューションズ株式会社の3社で取り組む、東京・中野にあるウエリスアーバン中野坂上での実証実験について紹介します。

NTTドコモでは、2017年より未来の家プロジェクトとしてスマートホームの実証実験を開始しております。2020年3月より、ウエリスアーバン中野坂上において、実際に住んでいらっしゃる入居者の方の協力をいただいて実証をはじめており、実際のユーザーニーズによって、技術の深堀や拡充を行っていきたいと考えております。
今回の実験では、NTTドコモが開発しているIoTアクセス制御エンジンを使っています。これは複数のメーカーによる複数のデバイスを一元的に管理することが可能です。これらのデバイスによるデータとNTTグループが蓄積したデータを掛け合わせることで、新しい価値の提供が可能になると考えています。

実際に実証実験モニターの方々には、IoTデバイスをお配りしています。このデバイスを活用することで、例えば体重や活動量、消費カロリーなどのヘルスケアデータを、スマートミラーに一元的に表示できるようになっています。
またほこりセンサーを、活用することで、たとえばCO2濃度など室内の環境状態も一緒に管理し、表示することが可能になります。
今回、スマートミラーを配置した理由は生活導線上で前述のデータをチェックできることで、健康状態や室内環境への意識の向上が期待できるのではないかという狙いがあります。

NTT都市開発は、NTTグループの中の住まいのつくり手として既存のICTサービスではなく、これからのニーズにそった商品開発型のサービスをめざしています。今回の実証実験を通して、よりそのニーズを検証することで、付加価値の高い次世代住宅のサービス提供ができればと考えています。
わたしたちは「寄り添い」と呼んでいますが、画一的ではなく、住む人それぞれ一人ひとりに寄り添って、最適なサービスを提供できることをめざしています。くつろぎたいなという時に、自分からスイッチを押さなくても、AI解析によって"こういうモードはいかがですか?"とレコメンドしてくれる。「そう、こんな気持ち」ということを先回りしてくれるようなサービスで、「先回り制御」と呼んでいるサービスです。
まさにその人にフィットしたかたちで、高付加価値の住まいづくりを展開できるように挑戦していますので、ご期待いただきたいですね。

わたしたちNTTアーバンソリューションズでは、未来の街づくりという構想を練っています。それは、NTTグループがいろいろな技術とアセット(不動産資産)を掛け合わせることで、お客様にとって、より豊かで、快適で、楽しい未来の街を創っていくという構想です。
今回NTT都市開発が、住まう人に寄り添った次世代の住宅をつくりたいという想いをいだき、一方でNTTドコモではAIやIoT技術をリアルな場で展開していきたいという想いがあって、それぞれを掛け合わせたら、今までにない新しい価値を持った住まい環境がつくれるのではないかということで、チャレンジ精神こころを持ってコーディネイトに取り組みました。
NTTドコモの清水さんから家の中のデバイスの連携というテーマがありましたが、わたしたちの構想では、室内だけなく家の外ともつなげようと考えています。
例えば、「今日は少し疲れたな」といったら、"では、こんな献立はどうですか?""ビタミンB群を豊富に含んでいる豚肉はどうですか?"とレコメンドしてくれる。ここまでは室内の連携ですね。そこからさらに、"近所のスーパーで、豚肉が割引をしていますよ"というレコメンドをしてくれる。そんなイメージで、家の中と外と自分が全部つながっていく。そんな新しい家の価値を考えているんです。

NTTアーバンソリューションズでは、街に住まう人、働く人、集う人たちがいきいきと暮らし、ワクワクした体験が実現できる街づくりをめざしています。
そのために家やオフィス、店舗などの空間的な視点ではなく、「ヒト中心」の視点で価値を考えてサービスを提供していきます。例えば、朝起きて、ご飯を食べて、在宅勤務もしくは出勤したオフィスで勤務して...そういった一人ひとりが暮らすシーンの中で、その人がその時にどういった状態であったら一番うれしいかということをいかに作り出せるか、を考えていきます。
その観点から、家でのお困りごとの解決や快適な住まいのあり方など、日々議論を重ねています。
この実証実験をきっかけに、これからの実証実験では段階的に、家の外との連携も強めていきます。NTTドコモ、NTT都市開発とタッグを組んで、住まう人の声を聞きながら、街づくりDTC®がつなぐ、よりハッピーになるための挑戦にぜひご期待頂きたいと思います。

各社担当者からのコメントいかがだったでしょうか。動画の中では、【お茶の水博士からのQuestion】ということで「スマートホームは本当に快適な空間になりますか?」という難しい疑問に、それぞれ答えてもらっています。ぜひ、チェックしてみてください。

実証実験 Vol.02へ続く

AI×IoTが実現する次世代住宅

新型コロナウイルス感染症の拡大によるライフスタイルの変容や5Gのような高速通信ネットワークの普及により、社会のリモート化はますます進展しています。とりわけリモートワークはこの1年で一般的なものとなり、ほとんど出社せず自宅で働く人は少なくありません。こうした変化を受け、「住まい」に求められる機能やその価値のありようも変わりつつあります。

わたしたちNTTグループは、IoT機器やAIを活用することで、居住者の行動や好みを理解し、快適・健康な暮らしをサポートする次世代住宅の実現をめざしています。2021年5月から「ウエリスアーバン中野坂上」で行なっている実証実験では、まずAIやIoTを導入し居住者に寄り添った居住空間をつくろうとしています。

本実証実験は、狭義の住宅にとどまるものではありません。STEP1(2021年5月)・STEP2(2021年秋・冬【予定】)・STEP3(2022年)と段階的にサービス・機能の拡張を行なっていき、住宅から飛び出し、地域と住まいの連携を強めていくようなサービスを展開していきます。

居住者に寄り添う3つのコンセプト

今回の実証実験を通じて、わたしたちは3つのコンセプトを実現したいと考えています。まずひとつ目は「コンシェルジュがいるような暮らし」。アプリやIoTデバイスによって、家の外からでも、そのときどきに応じて空調や照明を最適な状態にします。ふたつ目は「ヘルスコンシャスな暮らし」。体温や体重、睡眠時間、血液中の酸素飽和度や摂取カロリー、消費カロリーなどが生活動線の中でひとめで把握できるスマートミラーをはじめ、空気環境センサーを室内に設置。つねに自身の体調をチェックできる環境をつくります。最後は「自分好みの空間」。照明やプロジェクターで部屋の雰囲気を自在に変えることで、仕事モードやくつろぎモードなど、同じ部屋でもその時の気分に応じて雰囲気を変えられる仕組みを提供します。

どのコンセプトにおいても、実証実験を通じて提供するサービスは拡張されていきます。たとえば体調の変化に応じた運動メニューや食事レシピの提案、居住者の行動に応じた家電のコントロール、スマートミラーへの地域の情報提示など、住宅そのものが居住者のルーティンや趣味嗜好に合わせて変わっていくような環境をつくっていきます。

百人百様の暮らしをつくる

これまでは大都市の中心部にオフィスが集中し、その周縁に住宅が増えていくことが多かったかもしれませんが、社会の変化によって住まいのあり方は変わっていくでしょう。オフィスと住宅の境界線も曖昧になり、ひとつの空間がいくつもの機能をもつようになっていくこともあるでしょう。

本プロジェクトでは、一人ひとりのライフスタイルに寄り添うことで、その人が最も快適に暮らせる環境の実現をめざしています。家で落ち着きたい人にはリラックスできる空間を、家でたくさん働きたい人には刺激的なアイデアを生み出せる空間を――仮に同じマンションに住んでいたとしても、街づくりDTC®は百人百様の暮らしをつくりだしていくのです。