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品川港南2050プロジェクト ICT技術を活かして品川港南エリアの2050年を描く
周辺企業や住民と一緒に取り組む『品川港南2050プロジェクト』
周辺企業や住民と一緒に取り組む『品川港南2050プロジェクト』 品川港南2050プロジェクト
賑わいと
憩いの場を創る

NTTアーバンソリューションズは、街に、社会に、常に新しい価値を提供することをめざして活動しています。本シリーズでは、その取り組みを具体的にご紹介。
今回は『品川港南2050プロジェクト』について、発足の経緯、初の取り組みとなった『品川イルミネーション2023 with XR City』の裏側や成果などをお伝えします。

物件概要

プロジェクト名:品川港南2050プロジェクト

NTTアーバンソリューションズを筆頭に、グループ全体の力を結集して推進する、品川港南エリアの街づくりプロジェクト。交通の要所であり、またNTTグループの不動産アセットが集積する品川で、2050年という未来を描いて、周辺企業や住民と連携しながら品川の街はもちろん、広域交通によってつながる地方都市の活性化にも寄与することをめざします。

品川港南2050プロジェクト品川における未来の街づくり

プロジェクトの一環として行われた品川イルミネーション2023 with XR City

インタビュー

お話を伺った方

お話を伺った方

NTTアーバンソリューションズ株式会社

デジタルイノベーション推進部 デジタル戦略担当
兼 品川港南2050プロジェクト推進室
宮澤 紀菜

NTTコミュニケーションズ株式会社

ビジネスソリューション本部スマートワールドビジネス部
スマートシティ推進室
主査 小林 謙介

株式会社クオル

エリマネインフルエンサー
五月女 郁弥

※肩書き・所属・業務内容などはすべて取材当時のものです。

働く人、住む人、訪れる人。みなさまがもっと好きになれる品川を、NTTグループの力でつくりたい

『品川港南2050プロジェクト』について教えてください。

宮澤:『品川港南2050プロジェクト』は、品川港南エリアにおける街づくりプロジェクトです。2022年にNTTアーバンソリューションズに推進室が設置され、NTTグループ各社、および外部企業や行政、地域住民の方々などと協力しながら、品川港南エリアをより魅力あふれる街にすべく取り組んでいます。
こだわりは、街づくりにおいてNTTグループがもつ最先端のデジタル技術を積極的に活用しつつも、「技術の押しつけ」にならないようにすること。あくまでさりげなく人々を支えるあり方をめざし

『品川港南2050プロジェクト』初の施策となった『品川イルミネーション2023 with XR City』で全体の旗振り役を担った宮澤さん

なぜ品川港南エリアに着目したのでしょうか?

宮澤:品川には企業の拠点が数多く集まっているほか、タワーマンションが立ち並ぶ居住区もあります。また、品川駅は開業予定のリニア新幹線を含めた多数の路線が乗り入れる主要駅で、空港へのアクセスも良い交通の要所でもあります。つまり、ワーカーや住民、来街者と、属性の異なる人々がたくさん集まる場所なのです。
一方で、運河や緑地などの自然を感じられる、港湾都市として栄えた歴史があるといった品川港南エリアならではの魅力があります。私たちは、そんな高いポテンシャルに注目しています。

小林:さらに、品川港南エリアにはNTTグループの不動産アセットが集結しており、すでに周辺企業や地域住民の方々などと街づくりに取り組んできたという実績もあります。

宮澤:しかし、依然として「品川=ワーカーの街」という印象が強いのが現状です。そこで、私たちが品川の街がもつ可能性を最大限に引き出し、働く人、住む人、訪れる人すべてにより愛されるエリアにしていこうと考えました。

『品川イルミネーション2023 with XR City』で展開したXRをはじめとした
サービスの実証リーダーを務めた小林さん

品川シーズンテラスでは、「エリアマネジメント」を長年行っていると聞いています。

品川シーズンテラスのエリアマネジメントを長年支援。
『品川イルミネーション2023 with XR City』の運営にも参画した五月女さん

五月女:2015年に品川シーズンテラスが開業して以降、近隣企業や行政、小学校などの教育機関と連携しながらエリアマネジメントを展開してきました。
具体例としては、知名度、規模ともに大きくなった『品川ハロウィン』のほか、野外シアターイベント『品川オープンシアター』、焼き芋ブームの火付け役となったイベント『品川やきいもテラス』などが挙げられます。

「品川に行ってみたい」を喚起するXRを使ったイベント
『品川イルミネーション2023 with XR City』

『品川港南2050プロジェクト』で行った具体的な取り組みについて教えてください。

宮澤:2023年12月1日~25日に行われた『品川イルミネーション2023 with XR City』は、2016年から品川シーズンテラス主催で毎年行っているイルミネーションイベントと連携する形で実施しました。
具体的には、専用アプリを利用することで、港南エリア内6つのスポットでXRコンテンツを楽しめる企画を考案。さらに、アプリにかざして街の風景やXRコンテンツを3Dマップで見られる『品川 XR Location Map』も配布しました。
また、各スポットでのコンテンツ体験などのミッションをクリアすることによって付与される、品川シーズンテラス内の商業店舗で利用できる限定ポイントも用意しました。

小林:各スポットに設置したXRコンテンツでは、『寛政の鯨』として知られる江戸時代に品川沖に迷いこんだセミクジラに着目し、品川の過去の風景から未来への発展までを表現しました。
私たちは、品川の街づくりにおける課題のひとつに、「来街者が能動的に体験したいと思えるコンテンツ」が少ないことがあると考えています。そこで、今回はXRの中でも「AR(Augmented Reality)」という現実世界にデジタルコンテンツを重ねて表現する技術を活用し、文字・画像では味わえない体験を提供することで、多くの方々に品川港南エリアを訪れて回遊してもらうこと、さらに街がもつ歴史を知ってもらうことをめざしました。
また、XRコンテンツおよび限定ポイントによって、みなさまに品川港南エリアをどれくらい回遊していただけるかを検証したいという考えもありました。

動画サムネイル:品川イルミネーション2023 with XR City 動画再生画面を開く 動画再生画面を開く

品川シーズンテラスを中心としてARコンテンツが楽しめるスポットを設置した

イベントの実施にあたり、どんなことに苦労しましたか?

小林:XRコンテンツの開発は全体のコンセプトを定めるところから始め、2D画像やテキストでラフなイメージ合わせをしたうえで、立体的なコンテンツ制作へと進んでいきます。その過程においては、「このコンテンツによって品川のどんな魅力を訴求したいか」「見た人がどのように感じるか」等をプロジェクトメンバーで議論し、修正しながら作り込むという作業が必要となります。
試作コンテンツを本番用に仕上げていく段階では、現地の環境と合わせながらイメージと異なるところがあれば修正を行います。ビルとの位置関係やイルミネーションとの連携に違和感がないか、時間帯や天候によって不具合が発生しないか等、お客様に楽しんで頂くためギリギリまで調整を行いました。

宮澤:多岐にわたるステークホルダーとの調整に苦労しました。本プロジェクトは品川港南エリアの様々なスポットを用いて実施するイベントであったため、警察・消防への安全管理対策の提案、及び調整が必要でした。さらに、イベントで付与されるポイントの利用先である品川シーズンテラス内の飲食店への説明を行っています。

五月女:運営の視点では、従来のイルミネーションイベントに『品川港南2050プロジェクト』のXRを活用した取り組みが加わる形なので、一体感を出すことに苦労しました。イベント内容はもちろん、プレスリリースやチラシでの言葉選びにもこだわりました。

宮澤:本プロジェクト内では実証という位置づけではあるものの、イベントに訪れる方々の目には、ひとつの完成されたサービスとして映ります。つまり、初のチャレンジでありながら不備があってはならない状況でした。そこで役に立ったのが、2015年から品川シーズンテラスで行ってきたエリアマネジメントの経験です。培ったイベント運営のノウハウや、クオルをはじめとした協力企業とのコネクションが、今回の成功を支えてくれたと考えています。

それぞれの思いがあり、熱心に語るプロジェクトメンバー

「プロジェクトの一歩目」にして確かな手応えを実感。
街づくりをさらに加速させたい

イベントの反響はいかがでしたか?

小林:参加者のみなさまに対して行ったアンケートには、「品川にこんな場所があるなんて知らなかった」「子どもたちがセミクジラの姿を見て、品川の歴史を学んで、とても喜んでいた」など、期待していた声が多数寄せられました。

五月女:中には「品川といえば、ビジネス街であり、観光地であり、交通に便利な街。しかし今回のイベントでイルミネーションとXRコンテンツを楽しめて、最先端を体験できる街だとも感じた」という意見もあって。コンセプトがしっかりと伝わったことを実感でき、とても嬉しかったです。

宮澤:また、みなさまがアプリをどこでダウンロードしたかを調査すると、XRコンテンツを設置したスポットが多いこともわかりました。「デジタルのイベントにリアルの場で気づいた」という方がたくさんいるのは、デジタルとリアルをうまく融合できた証。大きな成果だったと感じています。
『品川イルミネーション2023 with XR City』は、プロジェクトの第一歩目となる取り組みです。今回収集できたデータ、蓄積したノウハウを活かして、次につなげていきます。

※アンケートについて
イベント参加者(アプリDL数2,000名以上)に対し、アプリ経由で実施し246名から回答を取得。
品川XR Cityへの満足度については非常に満足/満足が合計80.1%。(5段階評価)

今回のイベント以外で進んでいるプロジェクトはありますか?

宮澤:直近では、品川シーズンテラス内で配送ロボットの実証を実施しました。こちらは、人とロボットが共存する未来を想像して、ビル内を複数のロボットが走行する際に生じる課題の抽出や実現可能性を探る取り組みです。
このように、今後も「まちづくり×デジタル」の世界の実現に向け、イベントに限らずさまざまな場所や規模感で多角的にプロジェクトを展開していく予定です。

ロボットを用いて品川シーズンテラス内の飲食店舗からオフィスフロアへ
商品を配送する実証を実施

『品川港南2050プロジェクト』初の取り組みを経て、改めてプロジェクトへの想いをお聞かせください。

小林:NTTコミュニケーションズは、「あらゆる人・場所へ、一人ひとりへの新たな体験価値の提供とすべての"つながり"を実現するスマートシティ」を目指しています。その中で今回はXRとポイントを組み合わせた体験価値を提供することで、品川とお客様の"つながり"を作り出していくための取り組みだったと考えています。弊社としては、このようにスマートシティを推進するためのソリューションを利用者向け・ビル街区向けにご用意し、品川港南エリアをもっと魅力的な街にしていくためのサポートをしていきたいと考えています。

宮澤:先ほども触れたとおり、品川といえば働く場所、もしくは乗り換えで使用する駅と認識されている方がまだまだ多いです。しかし、今回のイベントを経て、我々自身がエリアの特徴を正しく理解した上で新たな価値を楽しんで頂くための丁寧な体験設計を行えば、来街者のみなさまにこれまでにない品川の魅力を知って頂けるということが分かりました。今後もデジタルの力を活かした街づくりを進め、みなさまに「品川に行けば新しい体験ができる」と思ってもらえる街にしていきたいです。

五月女:品川シーズンテラスでこれまで展開してきたエリアマネジメントでは、着実にカルチャーやコミュニティーを創造してきました。そこに『品川港南2050プロジェクト』が相まって、より活発でおもしろいエリアになっていくはず。魅力的な歴史や自然があり、そしてたくさんの人々が集まる品川に「NTTグループのデジタルの力」が加われば、唯一無二の街を実現できると信じています。『品川港南2050プロジェクト』のさらなる躍進に期待しています。

インタビューを終えても、語り合う様子
プロジェクトメンバーが会社の垣根を超えてプロジェクトに向かっている様子が伺える
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